「アルミ窓の時代」が終わる?住宅の断熱が変わる大転換期
2025年4月から、新築住宅に省エネ基準の適合義務化が始まります。
そして、それに合わせるように、住宅業界では大きな動きがありました。
YKKAPは2024年3月5日、2028年度をめどに住宅向けアルミ窓の生産を終了すると発表しました(出典:日本経済新聞)。
代わりに生産の主軸となるのが、樹脂サッシや木製サッシ。
これからの住宅は、断熱性能を重視した“高性能住宅”が標準になっていく時代に入ります。
開口部が家の「断熱のカギ」
冬の暖房時、家の中の熱が逃げる場所のうち、約58%は窓などの開口部から。
そして夏の冷房時には、73%の熱が窓から入り込むと言われています(出典:建産協 省エネ住宅Q&A)。
つまり、どんなに壁や屋根の断熱材を良くしても、窓の性能が低ければ意味がないということです。
窓は家の弱点であり、最大の改善ポイントでもあります。
樹脂サッシの断熱性能はアルミの約1000倍!
サッシ(窓枠)の素材には大きく分けて「アルミ」と「樹脂」があります。
その熱伝導率を比べると以下の表のようになります。
| サッシ素材 | 熱伝導率(W/m・K) | 熱の伝わりやすさ |
|---|---|---|
| アルミ | 約200 | 非常に伝わりやすい |
| 樹脂 | 約0.05 | 約1000倍伝わりにくい |
つまり、アルミは外気の温度をそのまま家の中に伝えてしまうのに対し、
樹脂サッシは外気を遮断し、室温を保ってくれるのです。
欧米では、断熱性能への意識が高く、住宅のほとんどが樹脂または木製サッシを採用しています。
それに比べて日本では、いまだにアルミサッシが主流。
日本の住宅の断熱基準(UA値)は平均0.87。
欧米では0.4前後が一般的で、日本の住宅は約2倍も断熱性能が低いとも言えます。

(出典:窓リフォーム研究所 HP)。
なぜ今、樹脂サッシが注目されているの?
背景には、エネルギー価格の高騰や環境意識の高まりがあります。
冷暖房費を抑え、快適に過ごすためには「家そのものの性能」を上げる必要があります。
高性能住宅(高気密・高断熱住宅)は、
- 冬は少ない暖房で暖かく
- 夏は冷房効率が高く
- 結露やカビの発生も防ぐ
といった快適性を実現します。
YKKAPのような大手メーカーがアルミ窓から撤退を決めたのは、まさに住宅の主流が高断熱化へと完全にシフトしている証拠です。
日本の“風土型高性能住宅”とは?
古くから日本の家づくりは、「夏を快適に過ごすこと」に重きを置いていました。
軒や庇(ひさし)を深くして直射日光を遮る、風通しを良くするなど、自然の力を活かした設計です。
こうした工夫は、今の家づくりでもとても重要。
たとえば、
- 南面の大きな窓には庇をつけて日射をコントロール
- 北側には断熱性の高い小窓を採用
- 屋根や外壁には高性能断熱材を使用
昔の知恵と現代の技術を融合させることで、日本らしい快適な省エネ住宅が実現します。

樹脂サッシのデメリットも知っておこう
もちろん、樹脂サッシにも課題があります。
- 紫外線に弱く、劣化しやすい → 特に南面の窓はUVカット塗装や庇の設置で対策を。
- 価格がやや高め → 日本ではまだ市場が成熟しておらず、コストが下がりにくい状況です。
とはいえ、耐用年数やエネルギーコストを考えれば、長期的にはトータルでお得。
今後は普及が進むにつれ、価格も安定していくと考えられます。
世界基準の「家づくり」へ
YKKAPは国内だけでなく、北米や中国など海外での住宅事業も拡大しています。
日本でも今後、省エネ基準や断熱性能の規制が厳しくなる見込みです。
つまり、「断熱性能が高い家」はもう“選択肢”ではなく“必須条件”。
快適さ・光熱費・環境配慮のすべてを満たす“高性能住宅”が、これからのスタンダードになるでしょう。
🔗 参考リンク
🏡 まとめ:「窓を変える」と暮らしが変わる
家の温度を守るのは、壁よりも“窓”。
そしてその窓を見直すことが、快適な暮らしと省エネの第一歩です。
「高気密・高断熱住宅」という言葉を聞くと少し難しそうですが、
実は“家族が健康で心地よく暮らせる家”という、とてもシンプルな考え方。
これから家づくりやリノベーションを考えている方は、ぜひ「窓」から見直してみてください。

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