「高気密高断熱の家って、熱がこもって夏は地獄のように暑いって聞いたけど……」
そんな不安を抱えていませんか?せっかく性能にこだわって家を建てるのに、夏が不快になってしまうのは避けたいですよね。
結論からお伝えすると、正しく設計された高気密高断熱の家は、夏こそ圧倒的に涼しく快適です。
しかし、なぜ「暑い」という噂が絶えないのか。そこには明確な理由と、絶対に外せない対策があります。今回は、夏を涼しく過ごすための「高性能住宅の扱い方」を詳しく紐解いていきましょう。
なぜ「高気密高断熱は夏暑い」と言われるのか?
「高気密高断熱だから暑い」のではなく、「一度入った熱が逃げにくいから暑い」というのが正解です。
高気密高断熱の家は、例えるなら性能の良い「魔法瓶」です。魔法瓶は冷たいものは冷たいまま、温かいものは温かいまま保ちますよね。
しかし、もし魔法瓶の中に熱湯(熱気)を入れて蓋を閉めたらどうなるでしょうか?当然、ずっと熱いままです。
昔の隙間風が多い家は、冷房効率は最悪ですが、夜になれば外の涼しい風が(勝手に)入ってきて熱を逃がしてくれました。
一方で高性能住宅は、一度太陽の熱を家の中に入れてしまうと、自力で熱を逃がすことができません。
これが「夏暑い」と言われる最大の原因です。
「断熱性能」は外からの熱を遮断する力ですが、家の中に熱を入れてしまった後は、その性能が逆に熱を閉じ込める方向に働いてしまうのです。

犯人は「日射熱」!熱がこもるメカニズム
夏の暑さの8割以上は、窓から入ってくる「日射熱」が原因です。
断熱材をいくら厚くしても、窓から直射日光が入ってくれば、室内にある床や壁が熱を持ちます。この熱が「輻射熱(ふくしゃねつ)」となって部屋全体を暖めてしまうのです。
冬場はあんなにありがたいポカポカの太陽光も、夏場は強力な暖房器具と同じ。
南向きの大きな窓から差し込む日光は、1200Wの電気ストーブをつけっぱなしにしているのと同程度の熱量があると言われています。
家自体の性能を疑う前に、まずは「太陽の熱を家の中に入れない」という視点が不可欠です。
夏を涼しく過ごすための3つの必須対策
最も重要なのは、窓の外側で熱を遮る「日射遮蔽(にっしゃしゃへい)」です。
カーテンやブラインドを閉めるだけでも効果はありますが、それらは「家の中」で熱を受け止めてしまいます。一番効果的なのは、熱が窓ガラスに到達する前にシャットアウトすることです。
例えば
- アウターシェード・すだれの活用:窓の外側に設置することで、日射熱を80%以上カットできます。
- 軒(のき)や庇(ひさし)の設計:高い位置にある夏の太陽光をカットし、低い冬の光を取り入れる設計が理想です。
- エアコンの24時間稼働:高気密高断熱なら、少ない電力で室温を一定に保てます。一度冷やしきれば、魔法瓶効果で電気代を抑えつつ快適さを維持できます。
「窓の外で遮る」+「効率よく冷房する」のセットが、高性能住宅を夏最強の避暑地にする秘訣です。

まとめ:正しい知識で「夏涼しく冬暖かい」を実現
高気密高断熱の家は、正しい設計と住まい方の工夫次第で、夏のQOL(生活の質)を劇的に高めてくれます。
外気の影響を受けにくいということは、湿度のコントロールもしやすいということです。サラッとした涼しい空気の中で過ごす夏は、一度体験するともう元には戻れません。
「夏暑いのでは?」という不安は、適切な「日射遮蔽」を知ることで解消されます。性能を最大限に活かし、一年中半袖・素足で過ごせる理想の住まいを手に入れましょう。

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