冬が本格的に始まり、暖房の出番が増えてきましたね。
暖房をつけるとどうしても部屋が乾燥し、喉が痛くなったり、肌がカサカサしたり、手荒れがひどくなる…という悩みを抱える方は多いと思います。
そして最近よく耳にするのが、
「高気密高断熱の家は乾燥しやすい」 という口コミ。
新築や性能向上リノベーションを検討している方の中には、
「性能が高い家を選ぶと乾燥がひどくなるの?」と不安に思っている方もいるはずです。
そこで今回は、
高気密高断熱住宅が乾燥しやすいと言われる理由 を、なるべく難しい言葉を使わずに解説していきます。
仕組みを知れば、乾燥対策もぐっと理解しやすくなりますよ。

高性能住宅が乾燥しやすい理由は「暖房 × 外気の性質」にある
まず大前提として、
高気密高断熱住宅そのものが乾燥を作り出しているわけではありません。
乾燥する一番の原因は 冬の外気の性質 にあります。
冬の外の空気は、温度が低く“水分をほとんど含めない”状態です。
その乾いた空気を室内に取り込み、さらに暖房で温めると──
→ 相対湿度が一気に下がる

これは物理法則によるもので、
暖かい空気は冷たい空気よりたくさんの水分を抱えこめるため、
同じ水分量でも湿度が低く見えてしまう のです。
たとえば…
【外気】5℃・湿度50%
→ 室内で20℃に暖める
→ 相対湿度は約20%に急落!
こうした湿度の低下は、高性能住宅でなくても必ず起こります。


ではなぜ高気密高断熱の家は“より乾燥しやすい”と言われるのか?
理由はシンプルで、室温が安定していて暖房効果が高いから です。
高気密高断熱住宅は、熱が逃げにくく常に暖かさを維持できます。
この「快適さ」が、逆に湿度の低下をはっきり表に出してしまうわけです。
また、乾燥を強める要因として…
● 24時間換気で“乾いた外気”が常に入ってくる
法律で義務化されている換気により、外の乾いた空気が引き込まれます。
特に冬は外気が極端に乾いているため、室内の湿度は下がりやすくなります。
● 建材の湿気を吸う作用(特に新築時)
新築1〜2年は建材が乾燥していく過程で湿度を吸収し、より乾燥を感じやすい場合があります。
● 乾燥を放置するとどうなる?
乾燥すると“ただ不快なだけ”と思われがちですが、実はリスクもあります。
・ウイルスが活性化し、風邪をひきやすくなる
・喉の痛み、鼻の乾燥
・肌荒れ、手荒れ
・静電気の発生
・観葉植物が枯れやすくなる
特に小さな子どもがいるご家庭では、乾燥の影響を受けやすいので注意したいところです。
高性能住宅でもできる乾燥対策はたくさんある
乾燥しやすい=悪い家、というわけではありません。
むしろ湿度管理さえしっかりすれば、
快適・健康・省エネを実現できる理想の住まい になります。
以下に、無理なくできる対策をまとめておきます。
● 加湿器の活用
特に冬は加湿器が一番手軽。
全熱交換型換気システムを採用している家なら、弱めの加湿でも十分効果があります。
● 洗濯物の室内干し
自然加湿として最強。乾燥しすぎる時期はむしろ推奨。
● 換気システムの調整
強→弱に切り替えるだけで湿度が上がりやすくなります。
● 生活習慣を見直す
・お風呂上がりに扉を開けて蒸気をリビングへ
・観葉植物を置く
など、小さな工夫でも効果は十分です。
乾燥する=高性能住宅の欠点ではない
乾燥しやすいことは「高性能住宅だからこそ起きる自然な現象」であり、住宅の質が低いわけではありません。
むしろ、
・暖かさを保つ
・結露を防ぐ
・光熱費を抑える
・暮らしが快適になる
という、たくさんのメリットを持つのが高気密高断熱の家です。
ただし「湿度管理」という新しい習慣が必要になるのは確か。
そこを知っておくことで、住んだあとの満足度が格段に変わります。
高性能住宅の相談はプロに聞くのが一番早い
湿度や換気は、図面だけでは判断しづらい“住んでからのリアルな快適性”に直結します。
「これから家づくりを考えている」
「高気密高断熱の家に興味はあるけど不安もある」
そんな方は、一度専門家に相談するのがおすすめです。

お問い合わせ・ご相談は、「たてコデ」ホームページへ

トップページ下部の「お問合わせ」からお気軽にどうぞ。
快適で健康に過ごせる家づくりを、ぜひ一緒に考えていきましょう。



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